Kivyをコマンド2行でインストール

いま書いているPythonのコードをGUIにしてAndroidやiOS等で使用してみたいと思い、どのような方法があるか探してみました。Kivyというクロスプラットフォームのパッケージを採用し、GithubのKivyページにある方法でインストールしました。

2016年7月18日追記:バージョンアップデートにより、GitHub公式ページでも簡単なインストール法が公開されました。


前提として、Windows7でPython(x,y) 2.7.10.0を導入しています。インストール先は全てデフォルトです。

参考にしたサイト

以下のGithubのKivyページを参考にインストールしました。

https://github.com/kivy/kivy/wiki/Using-Kivy-with-an-existing-Python-installation-on-Windows-%2864-or-32-bit%29

このページに書いてあるインストール方法は2通りあります。

1つ目は非公式のwhlファイルを使ってインストールする方法です。現バージョンは1.9.0で、公式wheelができるのは1.9.1からとのことです。このwhlファイルはカリフォルニア大学アーバイン校にあるようなので怪しいサイトではないようです。2つ目の方法でも一部にこのサイトを結局利用していますし、ものぐさな私は簡単なこちらの手順でインストールしました。

2つ目はソースコードをコンパイルしてインストールする方法です。MinGWのインストールやコンフィグファイルの作成、環境変数の設定等、9ステップあります。8ステップ目で1つ目のサイトを結局利用してpygameをインストールします。

インストール方法

まずはhttp://www.lfd.uci.edu/~gohlke/pythonlibsのKivyのセクションに行きます。

“Requires pygame”とありますのでKivyのwhlファイルを予めダウンロードして、同じページにあるpygameのセクションへ行きます。

所望のpygameのwhlファイルをダウンロードします。

pygame、Kivyの順でインストールします。コマンドラインで以下の3ラインを打つのみです。1ライン目はpipのアップデートなので実質的には2ラインですね。

pip install -U pip
pip install pygame-1.9.2a0-cp27-none-win32.whl
pip install Kivy-1.9.0+sdl2-cp27-none-win32.whl

以下のコマンドを打ってバージョン1.9.0がインストールされていることを確認しました。

pip search Kivy

Ver 1.9.1以降でのインストール法

下記公式ページのURLにVersion 1.9.1のインストール方法が記載されました。
https://kivy.org/docs/installation/installation-windows.html

  1. pipがインストールされていることを確認します。
    pip install --upgrade pip wheel setuptools
    
  2. Kivyに必要なパッケージをインストールします。オーディオやビデオ関係をしようしなければgstreamerを省いてもよいと書いてありました。90MBなのでとりあえず入れても良いかと。
    pip install docutils pygments pypiwin32 kivy.deps.sdl2 kivy.deps.glew
    pip install kivy.deps.gstreamer --extra-index-url https://kivy.org/downloads/packages/simple/
    
  3. 下記コマンドでKivyをインストールします。
    pip install kivy
    

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